さとささ

ポケモントリプル好きの、ダブルなあそび

Dota Underlordsとは ~集え支配者たち~

はじめに

どうしてこのような記事を書くことになってしまったのか、自分でもわからない.話せば長くなるが、そもそも私はこのゲームの元となったいわゆる原作「Dota Auto Chess」のプレイヤーだ.本題の前に言いたいことをたくさん書かせてもらう.
実は以前に「Dota Auto Chess」の初心者導入記事はこのブログで投稿している.
またこのゲームの導入を長々書くのかというとそうではない.「Dota Auto Chess」は他人の説明なしには非常に始めにくいゲームだったが、今回書かせていただく「Dota Underlords」はただsteamから無料でダウンロード、インストールしてゲームスタートするだけで、なんならチュートリアルまである.もはや説明などいらないのだ.
この当たり前の遊びやすさを欠いた「原作」に自分は弄ばれていたのかもしれないと今なら思う.

「Dota Auto Chess」

このややこしい話がなんなのか、簡単に説明する.
steamの運営などを行っているアメリカのValveが製作した「Dota2」というゲームがある.これはリアルタイムストラテジーゲームであるが、各々がMODの製作もできるゲームで、このMODとして中国のdrodo studioに製作されたのが「Dota Auto Chess」だ.一時期非常に人気のあるゲームでアクティブオンラインの人数もすさまじかった.
しかし、MODである以上、ゲームのクオリティアップにも限界があるのは当然で、特にマッチングシステムが酷かった.勝敗でランク変動があるゲームなのにランクの近い相手とマッチングするようなことは一切ない.上がれば上がるほどやる意味を失うゲーム.極論来るところまで来てしまうとたった1敗取り戻すのに1位(8人対戦)を30連でとらなきゃいけないとかもあり得ると思う.
これをプレイヤーらが、外部サイトを使用して同ランク同士が集まり、プライベートルームによるマッチによってなんとかランク制度を利用できていたというものである.思い返せばひどいものだ.

しかしゲームは面白い.

「Auto Chess : Origin」

それだけであのゲームは立っていたのだ.ここまでが原作の話.

そしてdrodo studioは収益化を狙ったのか、MODであることの製作上の多々の制約を嫌ったのか、スマートフォン向けゲームとして「Auto Chess : Origin」を製作した.当然マッチングシステム等は改善され、”ゲームらしく”なった.ゲームも面白い.
が、なぜ面白いかというと、ほぼ「Dota Auto Chess」の移植版だからだ.それは決して悪いことではないし、別のゲームのMODから脱して独自のサーバーでいいように運営するのは賢いが、本当の生みの親であるValve社の「Dota2」を盗作じみたことをしているのは個人的にあまり思わしくはない.
先ほども言ったようにこのスマホ版はほぼ移植だ.キャラクターをそのまま使用するのは問題なので、勝手にキャラクターの見た目をちょこっとだけ変え、名前を変え、独自のゲームとしてしまった.
ソフトウェアを一から作ったわけではない.
「Origin」とはいったい…

この話は面倒なのでこのくらいにしておく.

「Dota Underlords」

次に親のValveが動く.私たちとあなたたちで一緒に「Dota Auto Chess」を作らないかと.人気となったゲームを抱え込みに行く.
が、この提案は蹴られた.drodo studioは「Dota Auto Chess」を独自で製作するが、お互いに協力は喜んですると.
Valveは独自に「第2のDota Auto Chess」を作ることとなり、生んだのが「Dota Underlords」である.

Valveはゲームにおいてプロフェッショナルだ.
いやらしく他社のキャラクターを改変などせずとも、自らの「Dota2」のキャラクターをなんの後ろめたさもなく自由に使ってゲームを製作した.出たてこそゲームバランスに難があったものの、現在はかなりいいゲームになってきている最中だ.(現在2019.8.26でまだβ版)

それでも原作は

それでも「原作」は面白かった.わたしは「Dota Underlords」のクローズβもプレイした上で「Dota Auto Chess」を遊び続けた.「Dota Underlords」は卵から産まれたてのゲームで当然といえば当然なのだが、原作にはまだ敵わない.

ここで、大問題が発生したのだ.

スマートフォンゲームとは恐ろしい.「Auto Chess : Origin」にほとんどの客と話題性をとられたのだ.しかも客は「Origin」という名前に騙され、それが原作だと思い込み、盗用キャラクターになんの疑問も抱かずにプレイしていくわけである.「オートチェス」でgoogle検索しても”原作”はまるでヒットしないのである.スマホ版のwikiが出てくるのである.
こんな恐ろしいことがあっただろうか.

こういった新規層を除いても、流れていった客は多数いる.先ほども話した”原作”のマッチングシステムが”あまりにも”クソだからである.私としても向こうが賑わうのは納得がいくわけである.

一方「Dota Underlords」も賑わいを見せる.先ほども言った通り奴らはプロだ.持てる材料を存分に使い、それは綺麗なテクスチャでゲームを描いてみせた.プレイヤーのフィードバックを丁寧に扱ったアップデートもあるし、マッチングシステムもしっかりしている.当然客は流れた.
原作はもう外部サイトを使用しても人は集まらず、ランクを上げる方法すらなくなってしまった.

「オートチェス面白いよね!」
「それ、PC版も出たらしいよ!Dota Underlordsっていうんだけど」
こんな恐ろしいことがあっただろうか.

それでも

それでもみんなが口を揃えて言うのが、「原作は面白い」
「Dota Auto Chess」に人が残る唯一の理由だ.ゲームが面白い.それだけ.
これを知ってほしいがために私は「Dota Underlords」を始めた.

なぜなら「Dota Auto Chess」の”ほうが”面白いと伝えるためには、まず「Dota Underloads」を隅々まで知らなくてはならない.食わず嫌いの人間がああだこうだ言ったってなんの説得力もないじゃないか
このためにわたしは「Dota Underlords」のプレイヤーとなった.そして目的を果たすために、ランク最高位である「Lord of white spire」へ昇り、最低限の実力を示すことを決心した.
原作の人口を取り戻し、ランクマッチを再興させるんだ・・・

そしてついにその日はきた.
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これで「Dota Auto Chess」の面白さをちゃんと伝えることができる!!

なんてことはなかったのだ.

私が「Dota Underlords」をプレイしている間、「Dota Auto Chess」にアップデートが入り、ドラゴン5というやばいやつが追加される.環境はぶち壊され、steamのスレは大荒れ.私もアプデ直後に何度もプレイしたが、あまりにも悲惨なゲームになっており、お世辞にも「原作はゲームが面白い」なんて言えなくなってしまったのだ.外部サイトに人はいなくなり、ランクマッチは不能.通常マッチはプレイしたことがある方ならわかると思うが、クソマッチングのせいで30分経っても一向にゲームが始められないなんてことがざらにある.ゲームが一時的に面白くなくなって私も目が覚める.ランクマッチが有志の外部サイト頼りって…

これひどいゲームだな

そしてそれ以来、ゲームバランス調整のアップデートは4週間ほどされていない…原作は運営に捨てられたのだ.
drodo studioはValveのゲーム内でMOD製作するより、独自のスマホゲーの開発に力を注いだほうが当たり前だが収益になるのだ.原作を捨てようが、なんの痛手でもない.だがスマホゲーの中身がある会社のゲームキャラクターのパクりであることは忘れてはいけない.
こんな恐ろしいことがあっただろうか.

もう「Dota Auto Chess」をやることは二度とないと思う.そもそもプレイヤーがいなくてやりたくてもできないと思う.

こうして、Underlordsをプレイし続けた目的がなんだったのかもよくわからないことになった.

本題

幸か不幸か「Dota Underlords」はとても面白い.というよりどんどん面白くなっていく.みんなの意見を的確に拾い上げていくのだ.

ということで「Dota Underlords」をはじめてみませんか?(勧誘)

2度目になるが、なんと導入の面倒さがまったくない!steamからインストールしてチュートリアルを触って1戦やってみればすぐわかる!

どんなゲーム?ちょっとだけ

8人のバトルロワイヤルでラウンド制のゲーム.
毎ラウンド決められた額のお金が渡されて、毎ラウンドランダムで提示される5つの駒の中から好きなものを買って盤に配置して戦わせるだけ.バトルはオートなのでプレイスキルが直接かかわることはない.勝てば生き残った駒の数に合わせてプレイヤーにダメージを与え、倒された順に下から順位が決まっていく.

どうやって強い軍を作るの?
同じ駒を3体集めると駒が☆2にレベルアップする.☆2の駒を3体(つまり計9体)集めると☆3にレベルアップする.
また、各駒にはアライアンスという、いわゆる種族のようなものが設定されており、同じ種族の駒を決められた数、盤に配置することで特殊効果を発揮する.これにより特定の相手プレイヤーにメタを張るなど工夫できる.

当然駒をレベルアップさせるためにはお金を使わなくてはいけないが、お金を使ってばかりではいけない.所持金10につき毎ラウンド1の利子が得られるため、存分に利子を利用して貯金していかないと最終的な収入に大きな差が生まれてしまう.

こんなゲーム.

多カ国語(もちろん日本語も)に対応しているため、かなり遊びやすいゲームになっている.深いこと考えずにすぐ遊べるぞ.

ぜひ「Dota Underlords」を始めてみてください